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| 宇宙授業 |


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宇宙授業 「宇宙ステーションと話そう〜毛利宇宙飛行士のイン ターネットライブ〜」 |
国際宇宙ステーションを利用した宇宙授業「宇宙ステーションと話そう〜毛利宇宙飛行士のインターネットライブ〜」が2001年6月6日(水)、夕方の5時から約90分間にわたって実施されました。
本社NASDAi内に設けられた特設スタジオに毛利宇宙飛行士を講師として迎え、NASDAiをキーステーションに、代表校に選ばれた2校(三鷹市立第四小学校、川口市立十二月田中学校)、宮城県河北町メディアシップをテレビ会議で結び、学校インターネットシステムに参加する数百校、視聴申込をいただいた科学館がインターネットを通じて、この宇宙授業に参加しました。さらには来年の夏、エンデバー号によるSTS-113への搭乗が決定している野口宇宙飛行士もヒューストンより出演し、子供達からの質問に答えていました。また、三鷹市立第四小学校には青山文部科学副大臣、川口市立十二月田中学校には新藤総務大臣政務官も子供達と一緒に授業を楽しみ、子供達へのメッセージを送りました。
毛利宇宙飛行士のナレーションから始まったイベントは、毛利さんによる国際宇宙ステーション、第二次長期滞在クルーの解説へと進み、20分を経過した5時20分になると「東京!私の友人そしてクラスメートである毛利衛博士」というジョンソン宇宙センターミッションコントロールルームからの呼びかけにより、NASAを経由した国際宇宙ステーションとの交信が始まりました。
映像、音声とも非常に良好で、第2次長期滞在クルーの3人は元気な姿を現しました。約20分にわたる国際宇宙ステーションとの直接交信ではクルーへの質問ばかりでなく、デスティニー内部の様子もじっくりみることができました。
その後も、無重量についての解説、毛利宇宙飛行士への質問コーナーと進み、野口宇宙飛行士もヒューストン駐在員事務所から、早朝4時と言う時間にもかかわらず元気な姿をみせ、子供達からの質問に答えました。 約90分におよぶ宇宙授業はあっという間に終了し、授業を体験した子供達からはたくさんの感想が寄せられています。
第2次長期滞在クルーとの交信内容
東京、私の友人そしてクラスメートである毛利衛博士。こちらヒューストンです。音声確認のためアルファに呼びかけてください。
毛利:了解、ありがとう。こちら東京。私の声はどのように聞こえますか。
ジェームス・S・ヴォス:衛、こんにちは。大きく、はっきりと聞こえますよ。
毛利:やあ、ジム。元気。
ユーリー・V・ウサチェフ:いい気分です。
毛利: いいね。日本では400校以上の学校がインターネットで結ばれて、子供達は直接君たちと話をするのをとても楽しみにしています。現在、日本には学校インターネットという特別なシステムがあって、1700校がそれに参加しています。今日は特別に2校をこのイベントに招いています。まず最初に、簡単に自己紹介してください。
ジェームス・S・ヴォス: 衛、君が言うように一度にそんなにたくさんの日本の子供達と話ができるなんて、何と素晴らしい機会、教育の場なんだろう。私は国際宇宙ステーションのフライトエンジニアのジム・ヴォスです。
スーザン・J・ヘルムズ:私はもう一人の国際宇宙ステーションのフライトエンジニア スーザン・ヘルムスです。
ユーリー・V・ウサチェフ:私はコマンダーのウサチェフと言います。
毛利:自己紹介ありがとう。では最初の質問をさせてください。
三鷹市立第四小学校6年 篠原紅子さん: 三鷹市立第四小学校6年 篠原紅子です。 3つあります。 宇宙食はどのくらい種類があるのですか。自分で好きな食べ物を持っていけるのですか。宇宙食で一番好きなものは何ですか。教えてください。
毛利:誰でも結構ですよ。スーザンはいかがですか。
ジェームス・S・ヴォス: ではスーザンの方からお見せします。彼女のお気に入りの食べ物で地上から持ってきたものです。日本の食べ物のゴールデンカレーです。日本語と英語で作り方が書かれています。軌道上にはたくさんの種類の食べ物、ロシア製もアメリカ製もあります。自分の好きな食べ物を持ってくることもできます。スーザンが別のものを見せてくれます。ジャムとかお肉、野菜、果物やパンやキャンディーもあります。みんな小袋に入っているんです。それぞれ、みんなおいしいです。私たちはいろいろな種類、いろいろな国の食べ物を楽しんでいます。
毛利:もう既に宇宙食は国際的になっているんですね。
ジェームス・S・ヴォス: まさにそうです。ロシアの缶詰肉、アメリカのスクランブルエッグ、各国のフルーツ、イタリアの野菜、そして日本製のカレー。
毛利:ありがとう。次の質問に移ります。
三鷹市立第四小学校6年
鈴木悠仁子さん: 三鷹市立第四小学校6年の鈴木悠仁子です。 宇宙ステーションで大変なことと便利なことは何ですか。
スーザン・J・ヘルムズ: 宇宙ステーションで一番大変なことは、できるだけ自分の持ち物を整理していくということなんです。ご存じのように、宇宙には有効な重力がありません。何かものをここに置きたいな、と思ってもどこかに落ちてしまったり、どこかにさまよってしまうということで、ノートやメモなどちゃんとどこかにしっかりと装着しておかないと、壁にくっつけておかないともうバラバラになってしまって浮遊してしまうんです。空気の循環もうまくいっていますので、ちゃんと装着してぴたっと壁などに付けておかないとみんな宙に舞ってしまうということでたいへんになってしまうのです。ですから、すべて持ち物を整理整頓しておく、どこに置いたか覚えておくということが大変なのです。 一番便利なことは、重いものでも全然平気で、何の困難さも無く、こうやって動ける、もしくは持ち上げることができるということです。自由に動き回ることもできるんですよ。どんな方向にも。もちろん重量が重いとその分、しっかり気を付けて動かさなければならないということはありますが、でも地上ではあまりにも重すぎて持ち上げることができないようなものでも宇宙空間でならたやすく持ち上げることができる、というのも事実です。
毛利:すごいですね。では、つぎの質問です。
十二月田中学校3年
倉持覚さん: 十二月田中学校3年の倉持覚です。(英語で質問) What kind of space debris are there
in the space? (宇宙にはどんな宇宙ごみがありますか) How do you escape from space debris
such as
meteorites? (小隕石のような宇宙ごみから、どうやって回避するのですか)
スーザン・J・ヘルムズ: わかりました。たとえば小隕石などがふってきた時、どうやってよけるかということだと思うんです。なかなか小回りは効かないのですぐに逃げることはできないのです。ただ、来るな、ということがわかっていればある程度、それを予想して衝突しないように避けることはできるんですけれども、できるだけこのスペースステーションにシールドが付いているわけです。すなわち、楯のようなものが付いていて、なにか物が降ってきてもそれから自らを防御できるようになっているわけです。長い間宇宙に滞在しておりますので一番の保護材というのはこの被膜材を使う、楯のような物を使う、ということで避けているわけです。結構、効果あります。
毛利:どうもありがとうございました。
十二月中学校3年
八木美緒さん: 十二月中学校3年の八木美緒です。(英語で質問) How is the air inside ISS circulated
and
preserved? (ISS内の空気はどうやって循環、維持しているのでしょうか)
ジェームス・S・ヴォス: いい質問ですね。ファンを使って片方から片方にチューブですとかダクトを使って空気を送っているんです。そしてその後モジュールの中間を通してさらに循環させるということになっています。非常に長さの長いところに我々いますので特別な装置がスペースステーション内にありまして、そこを使って炭酸ガスですとかいろいろ異物を除去するということを我々やっています。そして水などを使って酸素を作り出すということもできるわけですし、フィルターを使って異物を全部取り除くということもできています。炭化水素ですとか、いろいろ異物が入ってしまうということがありますし、スペースステーション内で選出されるものがありますけれども、それらを全部取り除いてクリーンな空気を吸っているわけです。もちろん、ごみなどは普通の家と同じようにあるのですが、それでも非常にクリーンな環境で、クリーンな空気をちゃんと機械を介して吸っています。
毛利:どうもありがとうございました。ホームページにもたくさんの質問が寄せられています。
司会: 山形県東根市 小学校6年生 海藤航貴君からの質問です。 ぼくは身体が弱く、学校で車椅子に乗っています。普通の人よりも骨がとっても弱く、ぶつかったり、椅子からおちたりするとすぐに折れてしまいます。大気圏から抜け出すときにはものすごい重力がかかると聞いたのですが、ぼくのような身体でも宇宙に行くことができますか。
ジェームス・S・ヴォス: いつの日かは、だれでも宇宙に住めるようになって欲しいという風に思っています。こうやって自由に宙に浮くこともできますし、自分の手を使うこともできる、足を使うこともできる。そして楽に動き回ることができるんです。ただ、大気圏に突入する、もしくは再突入する、そこから出ていくということは重力がすごくかかるので30ログ位はかかってしまうということかもしれません。またさらには、打上や大気圏の再突入には重力が高くかかってしまうのですけれども、それを耐えることができればもう誰でも今後宇宙で働いていくことができるはずです。
スーザン・J・ヘルムズ: 私の方からも追加です。スペースシャトルは現在ある一定の緊急着陸計画というものを持っていまして、着陸する、オービターに行く、ソユーズやスペースステーションに早く移動しなければいけないときにはスペースクラフトから出なければならないということになります。そして将来は宇宙船が特別にできまして、もう別に自分の足を使って歩かなくても移動できるような形になるかもしれませんのでそうしますと、たとえいろいろな障害を持った方々でもより自由に宇宙で動き回れるようになるのではないかと思います。
毛利:ありがとう。
司会: では、次は宮城県仙台市立南小泉中学校3年の渡邊春奈さんからです。 宇宙では、太陽はどんなふうに見えるのですか。朝、昼、夜と違った表情を見せるのは大気や緯度、光の加減のせいだということはわかるのですが宇宙で自ら光を放つ物が宇宙でどんな風に見えるのか教えてください。
ユーリー・V・ウサチェフ: 毎日、5回から6回くらい地球の軌道を回っているわけです。日の出とか日の入りを見ることができます。とっても美しいです。大気圏がないのでより明るく見えます。星の方も同じです。もっと明るく見えるということです。光が強いなと感じますし、地上とは違った風景です。
毛利: 全ての質問に答えてくれてありがとう。6つの質問が今までにでたのです。でも、あと2分しか時間が残っていないので、もしできれば、実験室の中をみせていただけますか。デスティニーの内部の映像をお願いします。たくさんの装置があるんですよね。
その後、3人のクルーはデスティニー内部を詳しく紹介してくれました。数々のコンピューター、トレーニング用バイク、その他多くの実験装置の中には日本で開発され、デスティニーに搭載されたBBND(中性子モニタ装置)も見ることができました。デスティニー内部には国際宇宙ステーションのパートナーである各国の国旗が掲げられており、日の丸も右上に飾られていました。最後に、コマンダーから日本の子供達に「宇宙に関する本をたくさん読んで、もっと宇宙を好きになってください」というメッセージが届けられました。
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